MIT Z CORD III

                        

Master Control Center IIIに使用中の米国MIT社製Oracleグレード電源ケーブル。旧名称Z CORD AC2、Z CORD AC1、Z CORD III。途中で名称変更があり、Oracle AC2、Oracle AC1、Oracle AC3となっていますが、玄茶屋では旧名称で統一します。


Z CORD AC2は箱2つ、Z CORD AC1は箱1つ、Z CORD IIIは箱無し、という具合に、上位機種から純に箱の数が少なくなっていきます。箱以外はプラグもケーブルも全く同じ。箱の効能ですが、最低域の鈍り始める限界がより深い帯域にまで延長し、徹底的に空間のゴミや塵が吸い尽くされるかの如くノイズフロアが引き下げられて一音一音が整頓されます。ただし、ベール1枚分音像のディテールが削り取られ、広い地下室のような閉塞感も伴います。この閉塞感は、箱1つのAC1の方がより顕著でした。


玄茶屋の選択は当然の中の当然に箱無しZ CORD III。上位機種のAC2とガチで比較し、大真面目にZ CORD IIIを選択しました。Transparentでも同様ですが、あくまで基本はケーブルです。箱はそのケーブルの特徴を延長するものでしかありません。副作用を強く感じる箱であれば尚の事、無い方が良く感じるケースは少なくないでしょう。


音像に対する空間奥行きの彫りが深く、立体的な音像描写を得意とします。箱無しのため、若干低域が膨らんでいる傾向がありますが、自然のままの高域の開放感とのバランスは良好です。


ただし、Synergistic ResearchのMaster Control Center IIIに差し、アクティブシールド用として使用した場合には低域の膨らみは無く、音像の周囲をくり抜いたような立体表現と低域の解像度の高さという、Z CORD IIIの個性の良いとこ取りが得られます。

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